(出典:https://www.imdb.com/title/tt5052448/mediaviewer/rm3458572801/)


映画「ゲット・アウト」のあらすじと、内容の考察を取り上げます


「ゲット・アウト」は、2017年に制作されたサスペンスホラー。


巧妙なストーリー展開が話題となりました。


海外映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、98%の好評を獲得!


映画好きなら見ておきたい、映画「ゲット・アウト」のあらすじと、考察をご紹介します。

■登場人物の紹介

・クリス(演:ダニエル・カルーヤ)

黒人のカメラマン。穏やかな性格の持ち主で、争いごとが嫌い。

・ローズ(演:アリソン・ウィリアムズ)

クリスの恋人。白人女性。明るい性格で、クリスのことを1番に思っている。

・アーミテージ夫妻

ローズの両親。母親のミッシーは催眠術を用いる心理療法家。父親のディーンは脳神経外科医。

・ロッド(演:リル・レル・ハウリー)

クリスの親友。クリストは違いめちゃくちゃ明るい性格。運輸保安庁勤務。

・アンドリュー(演:ラキース・スタンフィールド)

アーミテージ家のホームパーティーに出席していた、黒人男性。

■「ゲット・アウト」の衝撃的過ぎるネタバレ!

恋人の実家へとやって来たクリスに待ち受けていたのは、あまりにも残酷な運命でした。


どこかおかしい家族に隠された秘密とは何でしょうか?


映画「ゲット・アウト」の、衝撃的過ぎるあらすじをご紹介します。

【起】恋人の実家へ

(出典:https://www.imdb.com/title/tt5052448/mediaviewer/rm250622208/)

黒人カメラマンのクリスと、白人のローズは恋人同士。


2人が向うのは、ポンタコ湖地区にあるローズの実家です。


クリスはローズの実家に向うことに、乗り気ではありません。


彼女の両親は娘の恋人が黒人であることに、嫌悪感を示すのではと思っていたからです。


ローズは彼の様子を察知し、何の心配はないとなだめます。


車でローズの家へ向う最中、一匹の鹿を轢いてしまいました。


警察を呼んで対応にあたるも、警察はなぜかクリスだけに身分証提示を求めます。


ローズは警察の態度に腹を立てるも、クリスは素直に身分証提示に応じました。

【承】違和感

(出典:https://www.imdb.com/title/tt5052448/mediaviewer/rm66072832/)

ローズの実家へ到着した2人は、ローズの両親アーミテージ夫妻から歓迎を受けました。


一見すると田舎町にあるのどかな一軒家。


しかしクリスは、どこか違和感を覚えていました。


アーミテージ家のホームパーティーでは、なぜか出席者から体つきを見られます。


極めつけは、パーティー唯一の黒人ローガンの存在です。


ローガンの白人のような立ち振舞に不審を抱いたクリス。


彼に向かってカメラを向けます。


カメラはフラッシュモードになっていました。


フラッシュの強い光は、ローガンを直撃!光の影響により、鼻血を出して暴れます。


そして「GET OUT !(出ていけ!)」と、叫ぶのでした。

【転】真実

(出典:https://www.imdb.com/title/tt5052448/mediaviewer/rm1408576000/)

アーミテージ家は家族総出で、身体入れ替え手術をしていました。


白人の大富豪を集めて、黒人男性のオークションを開催。


落札者には、若くて上部な身体を持つ黒人男性の身体が手に入ります。


つまり、白人大富豪の脳を黒人男性の身体に移植していたのです。


黒人男性は道中で拉致をしたり、ローズが誘惑して家に連れ込んでいたりしていました。


クリスはローズに誘惑され、まんまと術中にハマってしまったのです。


パーティーに出席していたローガンは、白人の脳を既に移植されていました。

【結】ゲット・アウト!


(出典:https://www.imdb.com/title/tt5052448/mediaviewer/rm1784707840/)

アーミテージ一家の秘密を知ったクリス。


しかし催眠術にかけられ、身体は思うように動きません。


座っていた椅子の中にある綿を耳に詰めて、催眠術を回避。


自分を手術室へ運び込もうとしていた、ローズの兄を撲殺しました。


続いて執刀医である父親と、母親も殺害。


家の騒動を聞きつけて、ローズはライフルを持って使用人と共にクリスを追跡。


使用人の正体は、ローズの祖父の脳が移植された黒人青年です。


クリスは使用人に襲われるも、カメラのフラッシュを向けたことで危機を脱出。


使用人はライフル銃でローズを射殺した後に自決しました。


すると警察が到着。


パトカーの中に乗っていたのは、クリスの親友ロッドでした。


ロッドは最初からローズを怪しいとにらみ、独自に調査。親友を心配して、ローズの元へと向かっていたのでした。

■ゲット・アウトにはられた巧妙過ぎる伏線のご紹介

「ゲット・アウト」は、見事な伏線が張り巡らされています。1回見ただけでは気が付かない、巧妙な伏線をご紹介します。

・冒頭シーンに流れた曲が結末を暗示

クリスがローズの実家へ向う準備をしていた際に流れていたBGMは、Childish Gambinoの「Redbone」です。


歌の内容は、女にもてあそばれた悲しき男の歌。


しかし映画「ゲット・アウト」の内容を照らし合わせてみると、クリスへの警告とも聞こえます。


「夜が明けると、君が間違っていることに気づいた。君の行為で僕のプライドは傷ついたんだよ」「目を覚まして」の歌詞は、事件終わりのクリスの心情そのままです。


BGMそのものが、既に伏線になっていました。

・映画の全てを物語っていた鹿のシーン

クリスとローズの2人は、車で実家へ向かっていた最中です。


急に鹿が飛び出し、はねてしまいました。2人は警察を呼び、対処してもらいます。


シーンの時間はおよそ3分。


3分の間に、映画の結末まで全て語られていました。


車で鹿をはねるシーンは、クリスのトラウマを表しています。


クリスは事故で母親を失ってしまい、大人になった今もトラウマを抱えています。


彼はトラウマにより、催眠術にかけられやすい状態にありました。


さらにローズがひいてしまった鹿の種類は、「ブラック・バックス」にも注目。


「バックス」は、黒人男性を表すスラングです。


ローズが運転していた車でブラック・バックスをひいたということは、彼女は黒人を傷つけていたという伏線になります。

・登場人物達が着ていた服の色は?

ゲット・アウトで登場人物が着ていた、服の色にも注目です。


アーミテージ家のパーティー出席者の服装は、白と黒と赤い服装を着ていました。


ローズの服装は白と赤のボーダーシャツ。アーミテージ夫妻は、茶系統の服を着用しています。


ローズがパーティー参加者と同じ「赤い」服を着ていたのは、彼女も一枚噛んでいる証です。


白と黒の服装は、白人と黒人を象徴しているのでしょう。


なおクリスが着用していたのは、青色の服。青は平和の象徴で、誠実さを意味しています。


理不尽な言葉を投げかけられても、抵抗しないほど穏やかな性格のクリスを表した服装でした。

■まとめ

映画「ゲット・アウト」は現実味のないあり得ない話です。


しかしあり得ない話であるにも関わらず、妙に説得力がありました。


「ゲット・アウト」は、2回観ることをおすすめします。

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